2月23日、中央図書館視聴覚ホールにおいて、知の情報拠点事業市原の歴史講座「貝輪の考古学一古代人を魅了した貝のブレスレットの秘密―」を開講しました。
文化財課の元主幹(学芸員)であり、現在、千葉市埋蔵文化財調査センター主任研究員の忍澤成視(おしざわなるみ)氏を招き、古代人が装身具(威信財)として利用した「ベンケイガイ」や幻の貝として知られる「オオツタノハ」について、分布や生態、その使われ方(腕輪等のアクセサリー)について講義いただき、市原市の古代史(縄文時代 弥生時代)について、市民への理解を深めました。
市原市西広貝塚の出土品の話から、講師の研究主題である貝輪(腕輪)に使われた貝の種類(ヤコウガイ イモガイ ゴホウラ ベンケイガイ オオツタノハ等)を題材に講義が進んでいきました。
最終章は“幻の貝“といわれ今も生存する「オオツタノハ」の生息域や成長過程に話が及び、御蔵島での危険な捕獲の映像や今後の「オオツタノハ」の研究の方向性や継続研究の必要性の話しで講演が締めくくられました。
受講された方からは「大変良かった」「大変興味深かった」など、多くの感想が寄せられました。
